空想の域

あくまで個人の感想です

『金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件』 感想

原作:天樹征丸金成陽三郎/作画:さとうふみや金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件』の感想です。ネタバレしていますのでご注意下さい。

 

 たまに無性に読み返したくなる漫画ってありますよね。私の場合、『金田一』がそれです。子供の時から数えるともう飽きるくらい読み返した気がしますが、まだ飽きません。

特に、初期の作品は本当に何度見ても面白いです。

 

まず、「オペラ座館」っていう舞台設定がいいですね。呪いだの何だのという、いかにも怪しげな舞台設定はおじいさん(耕助先生)の時代からありますけど、画だと絵面のインパクトがありますから、また趣が異なります。

ファントムの仮面はもう本気で怖いです。あんなのが人を殺してまわってると分かったら三日三晩は眠れません。

「地獄の業火に焼かれながら…」というセリフも印象的ですが、これは実際の「オペラ座の怪人」にはないって聞きました。まあでも、いいじゃない(笑)

 

犯人・有森くんの動機は恋人の復讐。まだ高校生なのにトリックを使って連続殺人というのは相当やばいと思うんですが、後々出てくる様々な犯人のことを考えると、割と常識的な部類に思えてくるのが金田一の怖いところ。

それよりも月島さんの方ですよね。「3人を憎む前に天国に行く」っていう考え方、とても10代とは思えないほど達観してます。

有森が手紙を読んでいれば…と言っていましたが、こんなこと言われたら自分の怒りのやり場がなくなって、なおさら辛いと思うのですが。

 

あと、オペラ座館の被害者は全員女性で、死体がパンチラだったり裸だったりします。

マガジンの漫画なのでサービスシーンを入れたい気持ちは分かりますが、どう考えてもやり方を間違ってるよね(笑)素直に美雪ちゃんだけでいいじゃないか…。

こういうところを見ると、今はレジェンド級の作品でも20数年前は一介の新連載だったのだなぁ、としみじみ。実際、売れっ子の地位を確立してからはお色気も無理には入れなくなってますし。

 

『金田一』の連載が始まった頃は、まだ推理漫画というジャンルもろくになかった時代ですが、そんな中で20年経っても面白い作品ができるってのは本当にすごいなぁ、って思います。

最近の作品はあまり読んでいないのですが、これから少しずつ集めていくつもりです。