「セブンスドラゴン2020-II」感想

SEGAより発売のPSP用ソフト「セブンスドラゴン2020-II」の本編クリアまでの感想です。ネタバレがあります。

 

 何だか無性にゲームがしたくなったので、前々から気になっていた本作を遊んでみました。(「まだPSPやってんのかよ」って感じですが、新しいハードを買うモチベが上がりませんでね…)

 

 

ドラゴンを狩る物語

オリンピック終了後2021年の東京を舞台にドラゴンと戦うRPG

キャラメイク系のゲームですが、主人公達がちゃんと物語の中心にいて活躍しているのが良いですね。

 

ドラゴンとの闘いだけでも手いっぱいであるというのに、玉砕上等な無茶振り上司や、世界警察アメリカとのいざこざに巻き込まれ踏んだり蹴ったり。サブクエでも自殺オフ会を止めたり、人権派議員にどやされたり…。

とにかく困難の連続、一難去ってまた一難、三歩進んで二歩下がる…といった感じのかなりシリアスかつハードなストーリーでして(終盤は割と希望的な展開ですが、前半は絶望感が半端ないです)、特に酸の雨と議事堂襲撃はメンタルに来るレベル。

 

…なのですが、イベントシーンの人物が全て二頭身のSDキャラで表現されていて、どんな絶望的なシーンも、かわいいSDがちょこちょこ動き回るだけ。そのため、どうにも物語への没入感がそがれます。

SD自体の出来は悪くありませんし、だんだん慣れてはきますが、物語の方向性とグラフィックの方向性が合っていない。リアル系にしろとは思いませんが(それはそれでレーティングがやばそう)、もうちょっと何かなかったのかと思います。

ストーリー自体がいいだけに余計に気になります。

 

前作とのつながり

タイトルから分かる通り、「セブンスドラゴン2020」の続編であり、ストーリーも直接的な続きなのですが、私は前作未プレイ。また、他のシリーズ作品も未プレイです。

理由はレビューサイト等にダンジョンやボスに使い回しが多いと書いてあったため。前作の情報も見ましたが、確かにそこそこ使い回しています。

序盤はキャラ同士の関係性が分からない部分もありましたが、本作だけでも物語の起承転結は成立しているので、シリーズ未プレイでもおおむね問題ないです。

 

 

キャラメイク

6つの職業、12+2の外見、40(男女20人ずつ)のボイスからキャラを作成できます。

職業が6つというのは若干少なく思えますが、その分バランス調整がしっかりとなされている印象(ただしスキル調整の方はたまにミスってるので、産廃スキルを育ててSPを無駄にしたくなければwikiを確認した方がいいです)

戦闘スタイルも各々個性が確立されていて、パーティの編成も自由度が高いです。私はサムライ、トリックスター、サイキックという恐らくオーソドックスなパーティで最後まで進めました。

 

キャラの立ち絵も、東京が舞台だけあって(偏見)みんなスタイリッシュでおしゃれ。私はゴスロリちゃん(サイキック♀)が好きで、ずっとリーダーにしていました。

ボイスは田中敦子さんと豊口めぐみさんがお気に入り。声優陣は非常に豪華な顔ぶれですが、欲を言うなら少年声(女性声優の男性ボイス)が欲しかったなあ。

 

何人かはプレイヤー以外の登場人物のボイスも担当していますが、ほとんど喋ってくれません。嬉しいのはデートイベント時のセリフくらいですが、まあそれだけで十分という見方もあります。リンちゃん可愛いよ。

 

 

ダンジョンと戦闘

ダンジョンは仕掛けらしい仕掛けもなく、基本的には奥に進んでいくだけ。そこまで広大ではないですが、エンカウント率が高く、探索し始めの頃は雑魚でもそこそこ強く感じられるため、全体として難易度は高めの印象を受けます。

 

このゲームの醍醐味はダンジョンを徘徊するドラゴン(いわゆるFOE)をひたすら倒すこと。最初はドラゴンの数の多さ(全255体)にビビりますが、少しずつシンボルを減らしていくのが妙に楽しくてハマります。

ドラゴンはどれもこれも手ごわいですが、しっかりと装備を見直し、行動パターンを見切って対策を立てれば、初見で俊殺された敵にも同じレベルのまま勝てます。

私は、いわゆるレベル上げ作業は全くしませんでした。ダンジョン攻略やサブクエを進めていくうちに自然と適正レベルまで強くなれます。

 

一方で、装備を新しくしてサクサク進めると思った頃に新しいドラゴンが出てきたり、同じドラゴンでも乱入必至のシンボル配置になっていたり、常に緊張感を持って探索できるよう、どのダンジョンも非常にうまく調整されています。

議事堂のマップを見た時は素で「は?」って声が出ましたけど、それでも1体ずつ堅実に倒していけば何とかなるものですね…。

 

 

おわりに

突出して凄い要素はないのですが、全体的に手堅くまとまった作品だと思います。

一番の見どころは難易度調整のうまいこと。ヌルゲーでもなく、無理ゲーでもなく、「やりごたえのあるゲーム」に仕上がっています。

プレイ時間は本編クリアまで40時間弱。クリア後ダンジョンもあるので、そこそこ長く遊べます。キャラ萌え的な要素もあるため、やり込み重視、ストーリー重視、どちらの方にもお勧め。眼鏡のイケメンがヒロインです(重要)